すっかり男女平等が当たり前になった今の時代ですが、未だ「男だから」「女だから」と言う人も少なくありません。今回は私が経験した、性別に関するとあるトラブルのお話をしたいと思います。

女性社員の猛抗議

「ちょっと待ってください! 掃除は社内のルールで、男も女もないと思いますけど!? 」
突然給湯室に女性の声が響きました。振り返って見ると、イケメンの同期入社の女性が3人立っていました。
「そうですよ、私だって昨日やりました!」
「私もです! お客様とのアポがあって忙しかったのに!」
「こんなことで男女差別するとか、今の時代に合ってませんよ!」
口々に声を上げ、女性社員の1人は私の手から雑巾を取り上げてイケメンに渡しました。

結局その日はイケメンが掃除をすることになりましたが、お局様がイケメンを贔屓したことは社内中の噂となり、とうとう社長の耳に入るほどの大問題に発展してしまったのです。

どうやら女性社員たちが、社長に直訴したようでした。

その後、社長からの通達で「掃除当番は男女関係なく、皆で分担すること」という張り紙が掲示板に貼られ、お局が真っ赤な顔でそれを読んでいるのを私は見てしまいました。

問題のイケメンは3ヶ月ほどしてすぐ辞めてしまったので、それ以降お局様が贔屓をすることはありませんでした。

男だから、女だから、イケメンだから、といった理由は、今の時代全く通用しなくなっていますよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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