公共の交通機関で騒いではいけません。ましてや、寝ている人の多い深夜便ならなおさらです。そんな当たり前のルールを守れなかった人たちに遭遇した、私の体験談をお話しします。

突然泣き始めた老齢の女性

「うっ……うぅ……」
「おばあさん、どうしました?」

そんな会話が聞こえて、私を含めた乗客たちが後ろを振り返ると。

若者グループの前の席に座っていたおばあさんがなぜか泣き始め、それを隣の席の男性が心配して慰めていました。

おばあさんは泣きながら話し始めました。

「私には大学生の孫がいるんだけどね……。もしその孫が、私の知らないところで、こんな風に人様に迷惑をかけていたらと思うと……。
想像しただけで悲しくなって、涙が出てきてしまったのよ。」

それを聞いた隣の席の男性は、笑顔でおばあさんに言いました。

「おばあさん、大丈夫ですよ! こんな迷惑な人たち、めったにいないですから!」

そのやりとりを聞いて、思わず「プッ」と吹き出してしまった私。
一瞬やばい! と思いましたが、吹き出したのは私だけでなく、他の乗客たちも一緒でした。

「ハハハ……間違いないね、深夜のバスでこんなに騒ぐ人たち、初めて見たわ」
「みんな思うことは一緒ね。フフフ……」

車内は乗客たちの笑い声に包まれました。
反対に、あんなに騒いでいた若者グループは縮こまって、翌朝目的地に到着するまでほとんど喋りませんでした。

まとめ

友人たちとお酒を飲む時間は楽しいものですが、静かにすべきところで酔って騒ぐなんて、大人として絶対NGです。
お酒はTPOを守って楽しむように心がけましょうね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N

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