行事の際に、義実家との考え方の違いに悩んでいたママ友。終止符を打つべく考え出した打開策は、吉と出るか凶と出るか…。今回は、お正月のおせちにまつわる筆者のママ友のエピソードをご紹介します。

一か八かのチャレンジ!

年末が近づき、毎年義母から「おせちもちゃんと手作りするのよ」と言われていた私は、今年のおせちをどうするか頭を悩ませていました。

そんな時、夫が偶然、義母が大好きな有名シェフが監修した通販のおせちを発見しました。夫は私の状況を察し、「子育てで忙しいんだから、これでいいよ」と、内緒で注文してくれたのです。

「通販のおせちだとバレたら何を言われるか……」と不安になりましたが、もしこれで義母が気に入ってくれたら、「絶対手作りルール」が崩れるかもしれない、と私は一か八かのチャレンジに挑むことにしました。

舌で納得!義母の態度は急変

そしてお正月。義両親の前に、届いた通販のおせちを並べました。
義母は「あら、いつもとちょっと違うわね」と怪訝そうな顔つき。しかし、一口食べてみると、すぐに箸が止まらなくなり、これもあれもと食べ進めていきます。

「この伊達巻、上品な甘さで美味しいわね」「煮物も、だしがよく効いていて絶品だわ!」

義母が絶賛しているのを見計らい、夫が満を持してネタバラシをしました。

「実はこれ、シェフ監修の通販おせちなんだ」

夫の言葉に、義母の顔は一瞬で真っ赤になり、大声で文句を言い始めました。

「なんですって! 私に通販のおせちを食べさせていたなんて! もう信じられない!」

しかし、大好きなシェフの味がよほどお気に召したのか、文句を言いながらも箸は止まらず、最後は小さくこう言って機嫌を直しました。

「まぁ、たまには……いいわね」

この一件以来、義母の「手作り絶対主義」の考えは少し柔軟になりました。自分の状況を伝え、新しい提案を受け入れてもらったことで、お互いの価値観に寄り添う道を見つけられたと思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira

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