これは私の成人式の日の体験談です。両親が、成人式で袴を着たいという私の願いを叶えてくれました。そして、着付けは母がやるという約束になっていました。ですが、母は着付けに精通しているというわけではなく、昔少し習っていた程度だったようで……?

次第に体調がおかしくなる私

私の胸の下あたりで紐が結ばれて、着付けは完成しました。その時点ですごく苦しかったのですが、袴とはそのような衣類なんだと思い普通に出かけました。

私はどんな姿勢でいても苦しかったです。座っていても立っていても。でも着崩れが心配で我慢していました。そんなこんなで成人式が終了。私は限界を迎えようとしていました。呼吸もつらくて苦しくて苦しくて。紐の部分だけがきっちり縛られていて、次第に胸元や首のあたりは着崩れてきていました。

着付けはやっぱりプロがいい!

「写真撮ろうよー!」誰かがそう言い、私も友達と写真を撮りました。すると私は顔面蒼白で、唇は紫色に。顔色が明らかに悪かったのです。友達と少し話をした後で、私は急いで家に帰りました。苦しみの中で袴を脱ぐと、身体にしっかりと紐の跡がついていました。

それから数年後。妹が成人式を迎えました。着付けをしてくれたこと自体はありがたかったのですが、私はもし母が妹の着付けをすると言い出したら全力で止めようと思っていました。しかし母は「着付けは美容院に頼もうね。お姉ちゃんの時、ちょっとアレだったから……」と言いました。あの苦しみを「アレ」って言われて、複雑な思いをしたのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:鈴木まさ美

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