作者の友人から聞いた話です。友人の息子くんはお父さんの小言に大変頭を悩まされていました。
どんな内容かと言うと、「成績が悪い、もっと勉強しろ!」「ゲームをする時間があったら教科書を開け!!」と言ったキツイもの。少しぐらいなら勉強しなさいと言ってもいいと思うのですが……。

ある日、息子は切り札を手にいれました

そんなある日のことです。
息子は家の物置でなにか探していたみたいなのですが、昔の旦那の通知表を見つけました。
それをおそるおそる開いて見たら、思わず「うわぁ!」と驚いたと話してくれました。

なんでも、自分よりも三角がたくさんあって、さらに担任の先生の通信欄には、もっとがんばりましょうと書いてあったのを見てしまったんです。

ところで、お父さんはどうなの?

旦那は例によって息子を叱っていました。
算数のテストで20点をとってきた息子に対して、ガミガミ。
「こんなんじゃ、将来が心配だぞ! もうゲームなんか禁止だ! ゲーム機をよこしなさい!」と
叱っていました。
黙って聞いていた息子ですが、
「お父さんはどうだったの? 勉強できたの?」
の問いかけを旦那にしていました。
「ああ」と答えていましたが、息子の次の一言に顔面が硬直して何も言えなくなったのです。
「お父さんの通知表見たけど、僕より三角の数が多かったよ」

「ううっ」と旦那は呻いたかと思うと
居心地が悪くなったのか、そそくさと居間から逃げるように出て行きました。

後から旦那に話を聞くと、実は、旦那も子どもの頃は勉強が苦手だったんだとか。学校の勉強も大事だと分かっているからこそ息子を怒っていたのかもしれませんが、あまりにも厳しくしすぎるのもよくありません。旦那は今では反省し、息子の勉強を見てくれています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:サンマ雲

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