自分にそんな気はなくても、人に妬まれてしまうことってありますよね。今回は思ってもみなかったことで人に妬まれてしまった私の知人、Mさんから話を聞きました。

「誰も映ってないけど、これは……」
そこに映っていたのは人物ではなく、生ゴミの入ったバケツのようなものを持つ手と、そこから生ゴミがぶちまけられる様子。そして玄関のドアがばたんと閉まる音も入っていました。

Mさんの住んでいるマンションのフロアは隣の家とMさんの家が並んでいて、間にエレベーターホールを挟んで他の部屋があります。

ゴミは明らかに隣りの家の方面から撒かれていたため、明らかに犯人は仲良くしていた隣りの家の人でした。

隣りの家から身体を半分だけ出してゴミを撒いていたため、Mさんの家の防犯カメラに気付かなかったのでしょう。

「ひどい、仲良くしてたのに」
Mさんはショックでしたが、もめ事が嫌いなMさんはカメラの映像を突きつけて、隣りの家の人を責める気にはなりませんでした。

しかし、ある方法で仕返しをすることを思いついたのです。

「ゴミは自分で捨てましょうね!」
Mさんはゴミが撒かれるたびに、それを集めて隣りの家の前に返しました。自分の犯行がバレたと思ったのか、隣りの家の奥さんはよそよそしい態度。

他の家の奥さんに聞いたところ、どうやらMさんの隣りの家は旦那さんが失業したばかりで、家計は火の車。新築の家など到底望める状況ではないらしい、と。

妬まれているのだと感じ、Mさんは背筋に冷たいものを感じました。

結局家が完成して引っ越しをするまで、生ゴミ騒動は続きました。

羨ましかったのかもしれませんが、家を買ったことで嫌がらせを受けるとは、一体どこで妬みをかうかわかりませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:緑子


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