青い空と広い海。鳥取県の海水浴場の砂浜を夫と二人で散歩しました。とてもきれいなところで、すごくロマンティックな気分だったのです。夫にとっては当たり前の、あの行動をする前までは。夫が生まれ育った地域では当たり前でも、知識がなければ絶対NGのビックリしたお話です。

日本海側の常識?

「え!? 藻を食べたの!?」と言うと、夫はこう言いました。
「藻じゃないよ! これは岩海苔。日本海側では普通に食べるよ」

日本海側の海岸沿い出身の夫は、子供のころ、よく家族で海へ行き、食べられる岩海苔を生でつまみ食いしていたそうです。幼い時から両親から教わっているため、食べられる岩海苔を見極める知識を持っていたのでした。

家族で獲った岩海苔は、煮物にしたり味噌汁に入れたりして食べていたそうです。日本海側、特に北陸3県では、冬になると岩海苔を酢の物にしたり、乾燥させておなじみのパリパリ海苔にしたりして食べると、初めて知りました。もちろん、日本海側に住む人がみんな食べるというわけではなく、人によるそうですが、夫の家は岩海苔を食べる風習があったようです。

「懐かしいな〜! 食べる? おいしいよ」と言われたのですが、食べたことがないしなーと思い丁重にお断りしました。
その後何年か経ち、今では「あの時はびっくりしたよ!!」と二人の間で笑い話になっています。

ltnライター:鈴木まさ美


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