【バイト先で一目惚れした好青年】→ 後日、連絡先を聞こうとしたら＜衝撃展開＞彼の正体にゾゾゾッ！

ひとめぼれした相手の正体は

「やばい！ 超かっこいい！」
NさんはFさんのことをすっかり気に入ってしまい、友人そっちのけでFさんと話し込んでしまいました。

一緒にいた友人はすぐにそれを察したらしく、NさんとFさんが2人になれるよう、目で合図をしてそっと離れて行きました。

「Nちゃん、Fさんのこと好きになっちゃったんでしょ。連絡先聞いた？」
飲み会の後、友人にそう聞かれたNさん。
「えへへ、バレた？ でも連絡先聞くの忘れちゃった」
「じゃあさ、今度映写室見学しに来たー、とか言って連絡先聞きに行こうよ。一緒に行ってあげるから」
「マジ！？ ありがとう！！」
「協力してあげるんだから今度なんか奢ってよー」
「奢る！ なんでも奢る！」

そして後日、映写室を訪れた2人でしたが……。
「あれ、Fさんがいない！ シフト表では今日出勤だったのに」
きょろきょろと見回してみるも、Fさんの姿はありません。しかも、見慣れない人が数人うろうろしていて、映写スタッフに何か話を聞いています。

「ねえ、なんかあったの？」
一緒に来ていた友人は、映写係のスタッフの1人に声をかけました。
「いや、よくわかんないんだけどさ。なんかFさん逮捕されたっぽくて」
「はあ！？ なんで？」
「結婚詐欺。それも1件や2件じゃないらしいよ。あの人なんか変に色気あったもんね」
「マジか……」

Nさんのひとめぼれで始まった恋は、意外な形で終わりを迎えたのでした。

優しくて魅力的なのはもう才能としか言いようがありませんが、その才能を悪用してはいけませんね。

ltnライター：緑子