筆者の友人A子は1人息子を溺愛し、息子の教育のために引っ越しもするほどです。でも夫はずっと単身赴任で不在。その間に不倫の沼にはまったA子の生活は、少しずつ歯車が狂ってきて……。そんなA子から聞いた話です。

しかし運命の歯車は……

不倫相手には、同世代の恋人がいました。
ある日、「そろそろ結婚するよ」と、A子は不倫相手にあっさり捨てられました。
「忘れられない」「眠れない」というメールが私のもとに度々来ていましたが、既読無視を続けていました。

さらに、引っ越しまでして準備した息子の受験は失敗。希望通りの高校に進むほどの学力は残念ながら、息子にはありませんでした。遠くの全寮制の私立高校に進学していったのです。
もしかすると、息子は母親から、物理的に離れたかったのかもしれません。

そして夫は、単身赴任先から息子の寮には顔を出すようですが、A子のもとにはほとんど帰ってこなくなりました。どうやら、夫にも好きな女性がいるようです。

後に残されたのは、殆ど住まなくなってしまった豪邸と、そのローン。
A子はフルタイムでただ働き続ける日々です。
それでも、「まだ女でいたい」と豪語するA子は、かつての不倫相手に「ヨリを戻そう」としつこく連絡を取っては、断られています。

本当に大切なものを「大切にする方法」を間違えてしまうと、何もかも失ってしまうものですね。
A子は元々は寂しかっただけかもしれませんが、A子の哀れな姿を見て、私も自分はこうなるまい、と言い聞かせています。

Itnライター:田中つぐみ


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