子どもの習い事にはお金がかかるもの。でも、不必要なまでのお金をかけてしまう保護者も世の中には存在するのです! 今回はママ友Dさんが子どもの習い事で出会ったやばいママのエピソードをご紹介します。

観覧席に行くと、気難しそうなご老人が……Xさんの姑だ!

結局お金を受け取ってもらえなかったようで、Xさんは肩を落としながら観覧席に戻りました。ちょうどDさん家族とXさん家族は席が近かったのですが、Xさん家族は夫以外に姑も見に来ていたのでした。Dさん家族は軽く挨拶をしたのですが、Xさんは気難しそうな姑さんの前では、なんだか困ったように座っていました。

演目が始まって数分経つと、「あらあら、孫が真ん中で踊るって聞いてたのに、全然端っこじゃないの~。ダメねぇ~もっとちゃんとやらないと。Xさんも同じように端っこだったのかしら?」と、こちらまで聞こえてくるほどの嫌味たっぷりな感想を述べる姑だったのです。

その後も、姑の嫌味はずっと続いていました。これでは、子供の発表をゆっくり観ることなんかできません。なんだか少しXさんが可哀想に思えてきたDさんは、「あ!」とワザと姑の服に飲んでいたペットボトルのお水をこぼしたのでした。
「やだわもう! 下品な人がいる席でなんて、落ち着いて見てられないわ!」と姑はプリプリ怒りながら劇場を去っていったのです。

ほっと胸をなでおろすXさんを見て、「飲み物こぼしちゃってごめんなさいね。でも、これで少しはゆっくり見れるんじゃない?」と話しかけると、ふふっとXさんの顔から笑いがこぼれたのでした。

Xさんの姑に対しては少しやりすぎてしまったかなと思いましたが、おかげでXさんが娘の習い事に必死になる理由がわかりました。その日からというもの、DさんとXさんはバレエ教室でも仲良しなママ友になったのでした。

他人のギョッとする行動も、一面を見ただけでは、全てを理解することはできないんだなと思った出来事でした。

ltnライター:南さおり


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