ある雨の日の遅延したバス車内で起きた出来事。一人の乗客が「もっと急いで走れよ!」と大きな声で叫びました。それに対して、運転手がマイクと通して語った言葉とは? これは、私が乗っていたバスで体験したお話です。
画像: ftnews.jp
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雨の日、遅れてきたバス

その日は、雨が降っていました。
私は停留所で長く待たされた後、ようやくバスに乗り込みました。

こんな日は、どうしてもイライラしがちです。
私も座席に座りながら、濡れた傘と纏わりつく汗に、少々ゲンナリしていました。
周囲の乗客たちも、同じような様子でした。

ある乗客が「もっと急げよ!」と……

そんな時です。
ある男性が「もっと急げよ!」と大声で叫んだのです。

車内は凍りつきました。
誰もが少々イライラしている日でしたので、「面倒なことにならなければいいけど」とうんざりした気分でした。
しかもこんな短い距離を急いだところで、それほど時間の短縮にもならないはずです。

しばらくの静寂のあと、運転手がマイクを取りました。
「お急ぎのところ、遅延しておりまして、申し訳ありません」


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