ハイブランドを身に纏い、アイドルの推し活に全国行脚、美容にもホストにもお金を惜しまない……。身の丈に合った金銭感覚が身についていない女が落ちた沼は、底なしだったのです……。
友人A子のお話です。
画像: 「ねえ、あのお金どこから出てるの?」【金銭感覚が狂ったキラキラ女子】豪遊していたが、崖っぷちに!?

事務員の仕事、でもそのお金は…?

高校時代からの友人A子は、学生の頃から流行りものにはいち早く手を出す、ブランド大好き女でした。中年に差し掛かってもその性格は変わらず、ハイブランドの靴や鞄、服を身にまとい、自撮りの全身写真をSNSに投稿する毎日。

休日にはネイルやまつエク、エステにパーソナルジムと美容に全力をそそぎ、食事も高級オーガニック物ばかり。推しの有名アイドルのカラーネイルを光らせ、ホストにも入り浸り。

華やかすぎる生活に、「何の仕事してるの?」と聞いても「事務員」と笑って答えます。周りの誰もが、その金銭感覚を疑っていました。

推し活で全国ツアーに同行

A子の推し活は、子どもの頃からの筋金入り。全国ツアーが始まると、全国各地で行われるコンサートチケットの入手に血眼になります。人脈も広く、手に入らなければ高くても転売ヤーから購入するほどでした。

コンサートのために新しい服を買い、美容院で髪をセットして、推しカラーを身に着けて出陣。もちろん、販売されるグッズももらさず買います。

まだ今ほど「推し活」が浸透していなかった時代、A子の行動は、私の目にはある意味「異常」に写っていました。しかも推し活や購入品など、すべてSNSで報告したい性格なので、誰もが遠巻きにA子を見守っていたのです。

裕福ではなかった実家と病の母

実はA子、若い頃に男と駆け落ちして、そのまま実家から遠く離れたところで暮らしていました。しかし男とはすぐに離婚し、子どももいません。わだかまりが溶けてからは定期的に実家に帰って、病気の母親の世話をしていたようでした。

母ひとり、子ひとり、決して裕福な実家ではなかったはず。それでもA子が実家に戻ることはありませんでした。身の丈をはるかに超えてしまった、キラキラ生活を捨てられなかったのです。

ある日、忽然と消えた

豪遊インスタグラマーのフリをしていたA子でしたが、ある日、アカウントも投稿も全部消えていました。そして、A子自身も忽然と姿を消します。

A子と頻繁に連絡を取っていた友人によると、実はA子は消費者金融から多額の借金をしていたよう。借金を穴埋めするために、さらに借金を重ねる悪循環に陥っていたというのです。その結果どうにもならなくなって、夜逃げ同然にそれまでの生活から逃げ出したのでした。

その後、実家の母親も亡くなり、メンタルがズタボロになったA子。今では人知れず田舎の療養施設で暮らしているそうです……。

金銭感覚が狂ってしまうとなかなか直すのは難しいもの。A子が心身ともに健康に戻って、身の丈にあった生活を送れるようになることを願うばかりです。

Itnライター:田中つぐみ

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.