お酒の席での失敗は、人生で一度はやってしまうものだと聞きます。特に新しい環境に身を投じた時には、注意しておきたいものだなと思わされたエピソードを今回はご紹介します。
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新入社員1年目のCさん

Cさんは新卒で入社して1年目の忘年会で、やってしまいました。

入社してからというもの、訳も分からず必死に仕事にくらついてきたCさんは、実はお酒が大好きなのにこの1年間ほとんど飲まずに仕事に猛進してきました。

そしてやっとひと段落したタイミングでの忘年会。「今日は無礼講だぞー!」という部長の一声で、入社1年目のCさんを含めた同期は、全員たくさん飲まされる羽目になりました。Cさんは「やっと飲める!」と思ってグビグビ飲んでいたけれど、1年目の疲れやストレスが相当溜まっていたようで、酔いに酔い潰れてしまいました。

気がつくと、知らない家にいて、知らないスーツを着ていた!?

Cさんが次に気付いた時には、知らない家の玄関で寝転がっていたのです。やばい、何も思い出せない……と飲み会のことを思い返していると、自分の服装のおかしさに気づきました。

飲み会中はブラウスにジャケット、シフォンのプリーツスカートを履いていたはずなのに、目が覚めた今は、誰かのネクタイを締めて、誰かのスーツのジャケットを着て、はたまた誰かのスーツのズボンを着た状態だったのです。しかも、スーツの上下はなんだかちぐはぐ? なような気もしました。

部屋の奥に進むと、とんでもない光景が!

なにも思い出せないCさんは、まずここが誰の家なのかを突き止めなきゃと思い、部屋の中に入って行きました。そしてそこには、すさまじい光景があったのです。

ネクタイを外された同期、ジャケットを奪われた課長、そしてズボンも履かずにパンツのままの部長が寝そべっていたのです! しかもそれだけならまだしも、課長と部長の手はネクタイで縛り上げられていたのです! さーっと血の気が引くととともに、Cさんは「あ、これやったの、私だ。」と思い出してしまったのです。

この家が同期の家だということもしっかり思い出せたので、同期をそっと起こして、「お願い! 手伝って!」と小声で指示をしました。課長と部長を起こさないようにジャケットとスーツのズボンをそれぞれ着せ直し、ネクタイを解いて、Cさんはその場を後にしたのです。

ftnコラムニスト:南さおり


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