「お客様は神様」よく聞く言葉ですが、それを振りかざして偉そうにするお客さんは嫌なものです。筆者の知人であるAさんも飲食店に勤務していますが、嫌な思いをすることもあるそうで……。今回ご紹介するのは、そんな神様を称する客に対して毅然とした態度で立ち向かった店長の話です。
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やりたい放題する困ったお客さん

カフェで働くAさんは、自分の仕事にやりがいを感じていました。美味しい料理と素敵な空間を提供し、お客さんから感謝をしてもらえる。こんなに素敵な仕事はないと感じるほどでした。

ですが、カフェでの仕事は素敵な思いをすることばかりではありません。

この日はやりたい放題をする困ったお客さんがやってきていたのです。

お客様は神様だぞ!

困ったお客さんの最初の要求は、メニューに載っていないトッピングをしてほしいというものでした。Aさんが店長に確認するとOKとのことだったので、トッピングをしてあげるとそのお客さんはどんどん調子に乗るように。

「オリジナルのメニューを作ってほしい」「好きな音楽を流してほしい」「子どもを店から追い出してほしい」

こんな風に次々と言い出し、要求の最後には必ず「お客様は神様だぞ!」と付け加えるのです。ですが、いくら神様と言われても対応できないものはできません。Aさんはひたすら謝ることしかできず、対応に苦労していました。

こんな神様いらないよ!

Aさんが困らされ、店内の雰囲気まで悪くなってしまったとき、店の奥から店長が出てきてくれました。そして、毅然とした態度でお客さんに対応してくれたのです。

「お客様、大変申し訳ありませんが、お客様の要望には対応しかねます。お客様は神様だと言いますが、こんな神様ならいてもらわなくて結構です。こちらにもお客様を選ぶ権利はありますから!」

言い返されると思っていなかったお客さんは、慌ててカフェから立ち去っていきました。このやり取りを見ていた他のお客さんからは拍手が湧き上がり、店内にはいいムードが戻ってきたのです。

一生ついていきます! 神店長!

「お客様は神様だけど、店側にも客を選ぶ権利はある」この考えにAさんははっとさせられ、もう少し気楽な気持ちで接客ができるようになったそうです。お客さんの言い分をただ単に聞くだけではなく、店や従業員を守ってくれる店長にはついていきたくなりますよね。

たまに嫌な思いをすることもあるAさんですが、神店長のおかげで今でも楽しくカフェの仕事を続けられているそうですよ。いい上司に恵まれ、やりがいのある仕事を続けられるなんて素敵ですね。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶

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