「あれ、財布がない（汗）」【外で財布を落として大ピンチ】→ 見知らぬ男性が現れ？

思い切って隣町へ冒険

知人女性は、女子大への進学と共に他県へ引っ越してきました。
初めての土地に戸惑い、最初はアパートと学校の往復を繰り返す毎日でしたが、ある日、彼女は思い切って隣町に出掛けてみました。
「何だか、急に出掛けたくなったの！」
理屈では言えない衝動に突き動かされ、彼女は1人で隣町でショッピングと食事を楽しみました。

財布を落としてパニック！

「あー楽しかった！」
ふと鞄を開けると、あろうことか財布が見つかりません。どうやら、何処かで落として来てしまったようです。
誰かを頼ろうにも、引っ越してきたばかりで親しい友人はおらず、両親は遠く離れた地元にいるので、どうにもなりません。

「どうしよう……羽目を外して、隣町になんて来るんじゃなかった……」
絶望する彼女でしたが、そこに救いの手を差し伸べる人物がいました。

ハプニングを救ってくれた王子様

「どうしましたか？ 顔色が悪いですけど……」
立ち尽くす彼女に、1人の優しそうな青年が声を掛けました。
彼の見た目がタイプだった上、優しい雰囲気に安心感を抱いた彼女は素直に現状を打ち明けます。
すると驚いたことに、男性が5千円札を手渡してきました。
「よかったらこれ、使ってください」

「あ、ありがとうございます！今度、改めてお金をお返ししますので、よろしければ連絡先を教えてください！」
知人女性は男性に何度も頭を下げ、無事に帰宅できました。
男性の優しさに感激した彼女は、その後約束通りお金を返し、彼と定期的にデートするようになりました。男性もまた「一目見た瞬間から彼女のことが気になっていた」と言うのですから、微笑ましいですよね。

こうして2人は交際をスタートさせ、彼女の大学卒業と同時に結婚しました。
「何だか急に出掛けたくなったの！」は案外、恋の訪れを示しているのかもしれませんよ！

ftnコラムニスト：六条京子