一時大ブームを起こした断捨離。いらないものがなくなってスッキリしますが、捨て方に迷ってしまうこともあるのでは? 今回はママ友に断捨離を手伝って貰ったら、思わぬ結果になってしまった私の同僚、Hさんのお話です。
画像: ftnews.jp
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断捨離を勧めてくるママ友

Hさんは当時小学生の子をもつ専業主婦。片付けたそばから子どもが部屋を散らかすことに困っていることを親しいママ友に相談していました。
「物が多いから散らかるんじゃない? 断捨離したら?」
「そっか、断捨離かー!」
「私断捨離得意だから、手伝ってあげるよ!」
確かにそのママ友の家はいつもスッキリと片付いていることを思い出したHさんは、彼女に断捨離を手伝ってもらうことにしました。

そして数日後、子どもが小学校に行っている間にママ友を呼び、リビングの断捨離をすることに。
「いるものといらないものに分けるのよ」
「はーい!」
ママ友に言われた通り、用意していた段ボール箱にいるものといらないものを分けていきます。

「結構いらないものあったな……捨てるにしたって分別しなきゃね」
すっかり片付いた部屋で、いらないものを入れた段ボールは3箱になりました。中身はもう飾らなくなったインテリア小物や、記念品としてもらった時計や置物などでいっぱいです。
「私が捨てといてあげる! こういうの処分してくれるとこ知ってるのよ」
「そうなの? 何から何までごめんね! 処分するのにお金いるよね? これ、少ないけど」
断捨離を手伝ってもらい、そのうえ処分まで請け負ってくれたママ友に、Hさんは少額ですがお金を包んで渡しました。

リサイクルショップで

数日後、Hさんはリビングに続いて、子ども部屋を整理整頓することに。ママ友に教えてもらった通りに、いらないものは断捨離し、不要だけど見た目はきれいなおもちゃはリサイクルショップに持ち込むことにしました。
「査定にお時間を頂きますので、店内でお待ちください」
「はーい」
査定の間、Hさんはリサイクルショップをぶらぶら。
「ん? これって…… 」
Hさんはひとつの置時計を手に取りました。それはまさしく、先日ママ友が処分してくれると言ったいらないものの箱に入れたものでした。店内を見てみると、Hさんがいらないものの箱に入れたものがあちこちに陳列されています。
「処分って、ここに売ってたんだ…… 」
どう処分するのかはママ友の自由ではありますが、謝礼まで渡したのに、まさかリサイクルショップに売っていたとは。

その後Hさんはなんとなくそのママ友を信用できなくなり、2人で会うことはなくなりました。
友人のものをリサイクルショップに売って得たお金は決して多くはないはずなのに、それで大事な友人を失くしたと思うと惜しいですね。

ftnコラムニスト:緑子

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