最近は首都圏を中心に、中学受験が過熱しているようですね。わが子に最適な環境で勉強をしてほしいと願う親の気持ちもわかります。今回は筆者のママ友から聞いた、教育熱心な親が子どもを勉強漬けにして家庭崩壊したエピソードをご紹介します。
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中学受験に失敗した親子

Aちゃんは、両親が40代になってからできた待望の娘です。学校の成績もよく優等生でした。

母親のA子さんは小学校で「うちの子は賢いので、お受験組なの」と周りのママたちを牽制していました。
Aちゃんも「私は私立中学に行くから! 公立なんて絶対に行かない!」と豪語。し
かしなんと、Aちゃんは全て不合格になり、受験に失敗してしまったのです。

学年1位の娘。クラスメイトを「馬鹿」と呼びはじめて……

「公立には行かない!」と宣言していたAちゃんが、地元の公立中学に進学してきたので、子どもたちはもちろんママたちも少々接し方に戸惑いました。

じつはA子さん親子は性格の悪さで有名だったのです。

案の定、Aちゃんは初めての試験で学年1位をとったことで調子にのり、クラスメイトを「馬鹿」呼ばわりし見下すような態度をとりはじめます。

中学受験に失敗した自分に引け目を感じ、必死に強がっていたのでしょう。しかし、子どもたちには、Aちゃんの心の中なんて知る由もありません。

小学生のときに仲良くしていた友達もどんどん離れていき、Aちゃんはひとりぼっちになってしまいました。

高校で完全にグレて、退学寸前に!

中1の秋頃から、Aちゃんの成績はさがりはじめました。どうやら中学受験でつちかった勉強の貯金が切れてしまったようです。

高校は、なんとかギリギリで入学。

しかし、そこで出会ったやんちゃな子たちとつるみはじめます。小さい頃から優秀だと褒められていたAちゃんは、ついには警察のお世話になり、退学寸前まで追い込まれてしまいました。

カウンセリングで親子関係が良好に!

小学生のときは優等生だった娘。

しかし高校で完全にグレてしまい、迷惑ばかりかけるようになってようやく両親は「自分たちの子育てが間違っていた」と気づいたようです。

今は、親子でカウンセリングをうけ徐々に親子関係が改善しています。またA子さんはコーチングを学んだことで、将来、中学受験に挑む母親に向けてコーチング教室を開く夢を抱くようになりました。

まだまだ時間はかかるでしょうが、きっといつか親子で「あの頃はひどかったよね。ごめんね」と笑い合える日がくるでしょう。

ftnコラムニスト:広田あや子


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