妊娠中や小さな子どもを育児中、公共交通機関を利用しなければならないときもありますよね。子連れや妊婦に厳しい世間のニュースが入ってきますが「実は世の中には優しい人もたくさんいる!」というエピソードを紹介します。
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大きな荷物を抱える妊婦を颯爽と助けてくれた青年

結婚後に夫の転勤地に引っ越しした私は、第一子を里帰り出産しました。長野から実家のある埼玉に里帰り出産のため帰省する際、階段しかない駅で乗り換えをすることに……。スーツケースに荷物を詰め込んでいた私。仕方なく荷物を抱えてゆっくりと階段を上り始めました。

すると、通りかかった青年が無言で私の荷物を持ち、階段を上ってくれたのです! ホームに着くと無言で荷物を渡す青年。私がお礼を言うと、やはり無言で片手をちょっと上げて颯爽と去っていきました。当たり前のように私を助けてくれた青年に心から感謝、そして感激したことを今でも覚えています。

何も言わずにベビーカーを運んでくれたカップル

出産後は、たびたび長野から埼玉の実家へ新幹線を使って帰省をしていた私。乳児連れの帰省は荷物が多くて大変です。新幹線から降りるときは、早めに荷物をまとめて娘を抱っこひもでしっかり固定し、ドアの前(駅で開くドアの反対側)にスタンバイしていました。右手にベビーカー、左手に帰省の大荷物、胸に娘の状態です。

降りる駅に到着すると、降りる人の流れが止まるのを待って、最後に降りるようにしていた私。大荷物に乳児を抱えた私に気づいたカップルが、自分たちが下りる前に「荷物お持ちしますよ」と言って、ベビーカーと荷物を運んでくれました。

「ここどうぞ!」と席を譲ってくれた学生

娘が歩き始めると、公共交通機関を使って遊びに出かける機会が増えると同時に、世間の優しさに触れる機会も増えました。なるべく混雑した時間を避けて移動していましたが、それでも座れない日は少なくありません。しかし、最終的には席に座れる日がほとんどでした。私と小さな娘が立っていると、席を譲ってくれる人がとても多いのです。

ある日、下校ラッシュのバスで「ここどうぞ!」と学生が席を譲ってくれました。電車では年配の女性に優しく話しかけられることが多く、また、あらゆる性別、年齢の人から席を譲っていただきました。そういえば、妊娠中も席を譲られた経験が何度かあります。

世の中は意外と優しい!

「妊婦様」「子連れ様」と揶揄され、世の中妊娠育児中の女性に冷たいように感じるかもしれません。しかし、実際に自分が当事者になると、意外なほどに世間は優しさに溢れていました。もちろん、厳しい人もいるのでしょうが、非難の声は目立つもの。世の中には優しい人もたくさんいるのです。

妊娠育児中にたくさんの人から親切にしてもらった私。「今度は自分がお返しする番!」と、困っている人を見つけたら声をかけたり手助けしたりするように心がけています。優しさが循環して、世の中がもっと素敵になることを願いながら……。

ftnコラムニスト:ききた

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