親なら子どものため、できる限りのことをやってあげたい! と思うのは当然のこと。特に受験など子どもの将来が左右される場面では、多少無理な要求でも押し通したくなる気持ちも分かりますが……。今回は、他人の子どもの成績を下げて自分の子どもだけ良い思いをしようとした母親のエピソードをご紹介します。
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学校成績が最下位の息子

Aさんの中学生の息子は、学校の成績が万年ビリ。

中3のときに担任から「高校の推薦を出せるかどうか怪しい」と言われ、すぐに学習塾に入れました。

しかし勉強嫌いの息子は、いくら頑張っても試験では相変わらず下位層のままでした。

なんとかして息子の順位をあげたいAさんは、ある作戦を思いつきます。

成績が良い子どもの親に近づき……

参観日で息子よりも成績が上の子どもたちの親に「いつも息子がご迷惑をおかけして……すみません」と声をかけます。

「〇〇くんは秀才でいいですね。うちの子は全然ダメで……」と相手の子どもを褒めると、これがきっかけで会話がスタート。

少し強引ですが、Aさんは可能な限り成績が良い子の親たちと仲良くし、そのうち連絡を取り合うようになりました。

そこで子どもたちの交友関係を把握。

ここからAさんは、成績上位層の子どもたちの内申点を下げるため、フェイク(偽)情報を流しはじめたのです。

ライバルの親にフェイク情報を流しまくる

親しくなった親たちに「おたくのお子さん、いじめられてませんか?」「Bくんがボスになって、Cくんをいじめてますよね」など事実無根のメッセージを送信。

すると、成績上位層の親たちは「え? どういうこと?」とパニックになり、きっと子どもを叱りつけたり、学校に連絡したり……。

そうすれば、子どもは勉強に手がつかなくなって成績が下がるはず! と思ったようです。

しかし、現実は上手くはいきませんでした。

嘘が速攻でバレて、母息子で「ヤバい奴」認定

Aさんのメッセージは、親たちからすぐに嘘だと見抜かれます。

なぜなら親たちは、小学生のころからAさんの息子の体たらくを知っていたので「あの子の親はちょっと……」とはじめから警戒していたのです。

最近になって急に近づいてきたAさんが嘘のメッセージを流したときも、「やっぱりか」と失笑されていたようです。

いくら子どものためとは言え、他人を欺きながら蹴落としてでも評価を上げようとするのは親として失格ですよね。

わが子への愛情を歪んだ形で表現してしまったAさん。

その後、子どもたちの間でも「Aくんのママはヤバい奴」と噂が広がってしまい、親子で孤立してしまいました。

ftnコラムニスト:広田あや子

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