マスク着用が必須でなくなり、公共交通機関や繁華街などでマスクなしの人が少しずつ増えてきました。そんな中で起こった今回のトラブル。マスク警察おじさんが若者から受けた屈辱の一言とは?
画像: ftnews.jp
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全員マスクをしているバス車内

私がバスに乗っていた時の話です。バス車内ではマスク着用の必要はなく、バスに乗り込むときにマスクをしていなくても、運転手さんから注意を受けることはありません。しかし、バスの乗客には、お年寄りや優先席を利用する体調に不安がある人もいます。

私は本当はマスクをしたくないのですが、車内の人が全員マスクをしていたのでマスクを着けていました。車内は空いており10人ほどの乗客がいて、窓が少し開き外の風が入り込んでいました。

マスク警察おじさん

そこへマスクなしの若者が乗車してきたのです。車内の全員がマスクをしている中、かなり違和感がありました。若者が着席すると、遠くの席に座っていたおじさんがマスクなしの若者に近づいて言いました。

「おい君! マスクをしていないじゃないか!」

若者は、イヤホンをしているので何も聞こえていません。おじさんはさらに大きな声で、

「おい! マスクをせんか!!!」

「こういうやつがいるからコロナ感染が増えるんだ!!」と怒鳴ったのです。

やっと雰囲気を察した若い男性は、おじさんに向かって言いました。

マスクなしのなにがいけないのですか?

「コロナになりたくないので大声出すのやめてもらますか」

私は笑ってしまいそうになり周りを見渡したところ、他の乗客も笑いをこらえていました。無言でマスクなしの人が他人に感染させるリスクよりも、マスクをして人に近づき、大声を出す人の方がコロナ感染のリスクが高まるでしょう。

おじさんは顔を真っ赤にして激怒し、何を言っているのかわからないことを小声でブツブツ言っていました。赤信号で止まっていたバスが走りだし、車内アナウンスが入りました。

「お客様、バスが動いているときは大変危険なので着席をお願いします」

居場所を無くしたマスク警察おじさんは、しょんぼりと元いた席に戻っていきました。

ftnコラムニスト:鈴木まさ美

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