LGBTQの当事者たちには、人には言えない過去や悩みがたくさんあるものです。今回は筆者の友人でレズビアンのA子に、思春期のエピソードを聞きました。
画像: ftnews.jp
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幸せを手にした友人。しかし過去には……

A子は現在28歳。会社員として働き、パートナーの女性と幸せに暮らしています。

しかし、A子が自身の個性を受け入れるためには大変な道筋がありました。
特に、思春期には自分がレズビアンであるということをどうしても受け入れられず、荒れてしまったこともあったんだとか。

自分を認められず荒んでいた日々

A子は高校生になるころには「もしかして私はレズビアンなのかも」とうっすら思い始めていました。
しかし、多感な年頃の女子にとってそれはあまりにも重い悩みでした。

結果、A子は「そんなはずない! 私はちゃんと男が好きなの!」と思い込もうとして、好きでもない男性を相手に無茶な遊び方をするようになっていったそうです。

そんなA子のことを1番心配していたのはA子の母親です。日に日に荒んでいく娘を見ながら、母親は心を痛めていました。

そして、母親はA子がレズビアンなのかもしれないということに感づいてもいました。
しかし、それをA子に伝えようとしてもA子は「何言ってんの?! 気持ち悪いこと言わないでよ!」と突っぱねるばかり……。

限界だった娘に母親がかけた言葉は?

ある時、好きでもない男性に手を出されそうになり、必死で逃げ帰ってきたA子。恐怖と自己嫌悪で、玄関先で思わず泣き崩れてしまいました。

そんなA子に母親は「何がA子の幸せか考えてごらん。お母さんはそれが1番大切。A子が幸せなら誰を好きになっても、誰も好きにならなくてもいいの」と言葉をかけ、抱き締めてくれました。

それをきっかけに、A子は自分の個性を受け入れられるようになったそうです。
それからは無茶な男遊びもやめ、性別に関係なく本当に好きで一緒にいたいと思う人と一緒にいることにしました。
その積み重ねで、今の幸せな生活があると言います。

まとめ

たとえ人とは違っても、家族にとってそれは大したことではないのかもしれません。大切な人に求めることは誰だって、その人の幸せですよね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの

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