不倫からの略奪婚と聞けば、奪った本人は大満足かもしれませんが、他の人からしてみればちょっと抵抗があると感じることが多いのではないでしょうか。今回は不倫の末に略奪婚をして、幸せいっぱいかと思いきや予想外の展開になってしまったという私の後輩、Sさんのお話です。
画像: ftnews.jp
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上司と不倫の末に……

Sさんは当時勤めていた会社の上司と5年も不倫関係にありました。そしてそれに気づいた上司の奥様が子どもたちを連れて家を出て行き、そのまま離婚に。

そのおかげでSさんはかねてからの念願であった、上司と結婚できることになりました。

略奪婚ということで会社にはいづらくなり、退職を余儀なくされましたが、やっと好きな人と結ばれたという喜びでいっぱいだったSさん。

しかし夫となった上司には前の奥様との子どもが3人。その養育費と不倫の慰謝料は相当な額にのぼります。

Sさんは結婚式を挙げるお金も新居を探すお金もなく、上司が奥様や子どもたちと暮らしていた家にそのまま住むことになりました。

イメージと違う結婚生活

せっかく好きな人と結婚をして、堂々と一緒にいられるようになったはずなのに、Sさんはすぐに今の状況が思い描いていた新婚生活と違うことに気付きました。

まず、旦那さんのお給料は慰謝料と養育費に充てられてしまうので生活はカツカツ。Sさんもすぐにフルタイムの仕事を見つけなければ生活できないほどです。

さらに、奥様と子どもたちと暮らしていた家にそのまま住んでいるということで、ご近所さんから見ればSさんは「略奪愛の不倫女」な訳です。

特に前の奥様と親しくしていたご近所の奥様方からは白い目で見られるように。そして町内会の集まりでも誰も話しかけてはくれず、「うちの旦那も盗られないようにしなきゃね」と陰で言われる始末。

さらに不倫の末の再婚であることが旦那さんの会社で広まり、旦那さんは上司からの信用を失って出世コースを外れてしまったというのです。

「こんなはずじゃなかったのにな……」
旦那さんのお給料がダウンしたせいでSさんは仕事を掛け持ちして働かなくてはならず、ラブラブな新婚生活を送っている暇もありません。

たまの休日に2人で外を歩いているのをご近所さんに見られると、「恥知らずの夫婦」と陰口を言われているそうです。

やはり略奪愛にはそれなりの報いがあるものですね。

ftnコラムニスト:緑子

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