待望の娘を授かり、まるで着せ替え人形のように娘にかわいい服を着せることを生きがいとしていたAさん。ですが、娘が成長と共に女の子らしい服装を嫌がるように。娘の性自認が男であり、スカートを履くのを嫌がることをAさんは受け入れることができたのでしょうか。
画像: ftnews.jp
ftnews.jp

待ちに待ったかわいいかわいい女の子の誕生♡

Aさんは念願の女の子を授かり、それはそれはかわいがっていました。娘が生まれたら一緒にオシャレを楽しむのは、若い時からのAさんの夢でそれを叶える日々はとても楽しいものだったのです。

娘が小さな赤ちゃんの頃は、まさに着せ替え人形。かわいい服を買って着せるのはAさんの生きがいで、毎日娘にかわいい服を着せて、その様子は夫もあきれるほどでした。

「この服イヤだ」娘が好みを主張

親の用意する服を娘が素直に着てくれていたのは、小学校低学年まで。小学校3年生になった頃、娘は「この服イヤだ」とAさんの選んだ服を嫌がることも増えてきたのです。

特に娘が嫌がったのはスカートを履くこと。嫌がっているのに無理やり着せることもできず、Aさんはかわいいズボンを探して購入し、娘に履かせていました。

そんな日々を少し寂しく思ったものの、娘自身の好みが出てきたのも成長だと感じ少し嬉しい気持ちもあったのです。

「スカート履きたくない」娘の性自認は男

Aさんの娘は成長し、次の春に中学校へ入学する時期を迎えました。そんな時、娘が意を決した様子でAさんに話しかけてきたのです。

「お母さん、スカート履きたくない」

娘は進学先の中学で制服であるスカートを履きたくないというのです。この選択にはAさんはびっくりしましたが、娘が言うには娘の性自認は男で女らしい格好はしたくないとのことでした。

性別よりもあなたらしく生きることが大切

幸いなことに娘の進学先では、制服を選ぶことができました。性別に関係なく制服は自由なものを選べ、女子生徒でもスラックスを選ぶことができるのです。

そこでAさんと娘はスカートを購入せずに、スラックスタイプの制服を購入しました。制服の試着に行き、満足そうに制服に袖を通す娘を見ていたら「これでいい」とAさんは自然と思えたのです。

正直なところ、かわいい娘にはスカートの制服を着てほしかった気持ちは今も残っているとAさんは言います。だけど、娘自身が満足し自分らしく生きていけることが何より大切。娘に対するオシャレ欲は、自分がオシャレすることで満たしているそうですよ。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.