息子には男らしく育ってほしいと願っていたAさん。でも、その願いとは裏腹に女の子らしいものばかり好む息子のDくん。小学校入学に向けて選んだランドセルもピンクで……。男らしさ女らしさって何? 息子は息子らしければいい! と悩みながらもたどり着いたAさんのお話をお聞きください。
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息子誕生! 男らしく育ってね

Aさんは5年前に息子のDくんを出産しました。お腹の子供が男の子だと判明した時から、Aさんは男の子らしくカッコよく育ってくれることを期待しており、その期待を膨らませていました。

「男だから男らしく、女だから女らしく」Aさん世代にとってはそれは普通のことであり、生まれ持った性に違和感を覚えたこともないため息子にも男らしさを望んでいたのです。

そんな期待を込めて生まれてきた息子はとてもかわいく、赤ちゃんの頃は男らしさや女らしさを意識することもなくすくすく育っていきました。

とても優しい息子

すくすくと育った息子はとても優しく穏やかでした。車や電車や戦隊ものよりも、かわいらしい人形やぬいぐるみが好きで女の子と遊ぶのが好きなようでした。

そんな息子を育てているとAさんの頭の中には、最初にあった男らしく育ってほしいという思いはいつの間にか消えていたのです。

だって目の前にいるDくんは、どんな趣味であってもとってもかわいくて素敵なのだから!

「息子には息子らしく生きてほしい」母になり育児をするうちにAさんにはそんな心境の変化がありました。

小学校入学! 息子の選んだランドセルはピンク

DくんはAさんに見守られながら、自分らしくすくすくと育っていきました。そして、来春に小学校入学を控えた頃、ランドセルを選びに行くことに。

さまざまな色のランドセルが並んだ売り場の中からDくんが選んだのは、ピンク色のランドセルでした。

「ぼく、ぜったいこれがいい!」

Dくんはピンク色のランドセルに一目ぼれしたようで、他の色には目もくれずピンク色のランドセルを背負って満足そうです。

どんな君でも受け入れるよ

Dくんがピンクのランドセルを選んだことに、Aさんの中に少しも不安がなかったといえば嘘になります。

ピンクを選んだことでお友達からからかわれて傷つくことがあるかもしれない、周りの大人も不思議に思うかもしれない……。

不安を挙げればきりがありませんが、息子がこんなにも気に入っているのだからピンクのランドセルを買ってあげたい。その気持ちで、ピンクのランドセルの購入を決めました。

まだはっきりとしていませんが、息子はLGBTQと呼ばれる性的マイノリティの傾向を持っているのかもしれません。でも、どんな息子であっても受け入れたいとAさんは願うのでした。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶

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