介護はとても大変ですよね。とくに同居している家族の負担は絶大です。ところが、同居していない親族が、介護の苦労も知らずに文句を言ってくること……良くありますよね。今回は、ほぼ介護参加ゼロなのに口出しが激しい義母のエピソードをご紹介します。
画像: ftnews.jp
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義母の介護参加は年にわずか2回だけ

私の友人Aちゃんは義両親と同居中です。義母の母親は96歳で持病があり、義母の弟夫婦が同居して介護しています。義母の実家は新幹線で3時間以上と遠方で、介護は弟夫婦に任せた状態です。義母の弟は農家を営んでおり忙しく、主に義妹が介護を担当していました。

義母はパートをしているため、帰省は年に2回程度。帰省する度に実家に泊まり、母親と一緒にお出かけするのが通例です。滅多にお出かけしない義母の母親は、この外出を楽しみにしている様子。毎回2~3泊しますが、その間は義母がほとんど介護を引き受け、あれこれ世話してから自宅に帰ってきます。

帰省の度に義妹の愚痴が止まらない義母

問題はここからです。なかなか会えない母親の介護をたっぷり担当した義母は、帰ってくるとAちゃんに義妹の愚痴をぶつけます。「介護に手を抜いている」「もっと外出させてあげればいいのに」「ケチケチしている」「母にそっけない」など、義妹への愚痴が止まらない義母。

表面上は大人しく聞いているAちゃん、しかし内心穏やかではありません。というのも、Aちゃんの両親は、祖父母と同居して介護をしていたからです。24時間365日一緒にいる状態での介護は、たった2~3日とは全くの別物。介護疲れは日々蓄積し、介護費用も毎日だと家計を大きく圧迫します。

介護を甘く見ている義母にうんざり

たった2~3日、年2回だけしか介護しない義母が、上から目線で義妹の愚痴を言う姿は、Aちゃんにはまるで自分の両親を責めているように思えてしまいます。「一緒に住んでいないあなたに、一体何がわかるの?」と、言い返したくなる衝動をこらえるAちゃん。反論すれば義母が逆ギレするのは目に見えています。

義母が帰省後はしばらく義妹への愚痴が続くので、Aちゃんはうんざり。「将来、義母を私が介護することになったら、いろいろ要求されるんだろうな」と、今から恐れているAちゃんに、私はかける言葉もありませんでした。

ftnコラムニスト:ききた


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