これは、私が新人ナースだったときのお話です。看護師の新人教育は、だいたい先輩とペアを組んで行います。私に付いてくれた先輩が鬼のように厳しい人で、患者の前で怒鳴られたり患者に悪口を吹き込まれていたりして、もう仕事が嫌になっていました。そんなときに助けてくれたのは、普段あまり喋らない先輩。その人は私のペアの先輩に「何がしたいんですか? 」と言ってくれたのです。
その人が教えてくれた女社会を生き抜くコツは、今でも私のモットーになっています。今回は女社会で生きにくさを感じている人たちに、私のモットーをご紹介したいと思います。
画像: ftnews.jp
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何を言われても仕事はちゃんとして流すこと

まずは、仕事は一生懸命すること。
先輩は確かに仕事は丁寧で、ミスも少ない人でした。そしてミスをしたことはしっかり認め、レポートもちゃんと提出するしっかり者。
その先輩が言うには、「ごちゃごちゃうるさい奴ほど、仕事が雑だしサボってることが多い。上司は見てるから、まずは真面目にキチキチやること。何か言われても『お前より仕事してるし』って思えると結構楽だよ」とのこと。
新人だからできることは少ないけど、できることを増やせるように動けば大丈夫と言われ、私はその日から優しく教えてくれそうな人を選んで、できることを増やす努力をしました。

おかしいと思ったら迷わず信頼できる人に相談すること

「患者さんの前で怒鳴られたりしてさ、おかしいと思わなかった? 」と聞かれました。もちろんおかしいと思っていましたが、私は誰かに相談する勇気がなかったのです。
先輩は「客観的に見てもおかしいなら、すぐに誰かに相談したほうがいい」と教えてくれました。上司でもその辺にいる先輩でも、とにかく信頼できる人を選ぶこと。相談して動いてくれないようなら、部長でも良いと言うのです。
今では理不尽な理由で怒られたり仕事を押し付けられたりしたとき、私は迷わず上司に報告させていただいています。
そうすることで自分自身も口に出すことができてスッキリしますし、報告もできて一石二鳥。

言い返せるなら言い返せ

先輩は「年下だからとか新人だから口答えは許さないって、お前は何様だよ(笑)」と言っていました。
新人には新人の見え方があるし、意見は言うべきと言うのが先輩のモットーだそうです。
確かに、先輩は私が怒鳴られているのを見て「何がしたいんですか? 」と言ってくれました。

怖くて言い返すのを我慢していても事態はよくなりませんし、言い返してこないことが分かればエスカレートします。「だったら言いたいこと言おうぜ」と言われて、確かにと思いました。

今では私はおかしいと感じたらすぐに言い返します。そうすることで、無駄なイジリや嫌がらせを回避することができ、とても生きやすくなりました。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

ftnコラムニスト:うしさん

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