お金のトラブルは厄介ですが、親しい間柄であればなおさらです。今回は、親の遺産相続により険悪な関係になった叔母たちのエピソードをご紹介します。

遺産相続で長女が暴走!

3人姉妹の叔母たちは、当時50~60代。仲は悪くなく、年に何度か食事に行ったり、家に行き来したりと、交流をしていました。

そんな彼女たちの関係を崩したのが、親の遺産相続です。
遺言は残されておらず、本来なら姉妹で3等分するところですが、ここで長女が暴走!
「財産は長女が継ぐものだ!」と、当たり前のように独り占めをしたのです。

遺産の内容も明かさない、頑なな姉

この姉の態度に「いつの時代の話だよ!?」と反発心を抱いたけれど、姉と揉めたくない2人の妹たちは引き下がりました。
親は資産家ではなく、遺産といっても大した内容は期待できなかったのも関係していたようですが。

ただ、相続できなくてもどの程度の遺産があったのかは気になるもの。姉に聞いてみたそうですが、「知る必要はない」と一切教えてくれなかったそうです。
目ぼしい遺産は田舎にある自宅くらいで、それも資産価値は高くないはず。「隠す必要もないのに……」と妹たちは呆れてしまいました。

あんたたちには1円たりとも渡さない!

長女は遺産だけでなく、アクセサリーや着物などの形見も一切渡しませんでした。
「あんたたちには1円たりとも渡さない!」という姉のがめつさに、妹たちはドン引き!

あまりに傲慢な態度にさすがに不快になったようで、「親の介護費用はみんなで平等に分担したのに!」と、愚痴を言っていました。

長女が遺産相続で暴走した理由とは?

叔母たち3人姉妹は、しっかり者の長女、自由奔放な次女、ちゃっかり者の三女というよくあるタイプ。
真面目な長女は「あなたは長女だから」と親から責任を負わされてきたことに不満を抱えていたようです。
長女は「自分だけが割りを食っている」と被害意識があり、それが遺産相続をきっかけに表に出てしまったみたいです。

この件以降、長女は妹たちに「あなたたちは気楽に生きられていいよね」とチクチクと攻撃をするようになり、妹たちはそんな姉にウンザリ。
「私たちは責任を負ってくれなんて頼んでない!」と不満を抱くようになり、姉妹の関係に溝が生まれてしまいました。顔を合わせると、不穏な空気が漂っています……。

遺産相続でもめるのは資産家だけだと思っていましたが、そうではないんですね。
親の死は様々な感情を掘り起こすんだな、と学びました。

ftnコラムニスト:愉子


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