結実さん(仮称)は久しぶりにできた彼氏に1つだけ気になるところがありました。それは、彼の周りに厄介な幼馴染がいること!隙あらばマウントを取ってきて、結実さんと彼の仲を引き裂こうとしてきます。天然のフリをしているけれど演技派な幼馴染の正体に、どうして誰も気がつかないの??

最悪な初対面「前の彼女と違うタイプだね~」

結実さんが彼の実家に遊びに行ったときのこと。「やっほー」とノックもせずに彼の部屋のドアを開けた女が、彼の幼馴染ミサト(仮称)でした。ミサトは結実さんを見るなり失礼なことを言ってきます。

「前の彼女と違うタイプだね~」

彼の家に勝手に女が入り込んでいることにもびっくりでしたが、彼がまったくそのことを気にしていないことにもびっくりしました。

「私、彼の幼馴染できょうだいみたいなもんだから~。よろしくね!」

隣に住むミサトは、いつもこの調子で彼の家に上がり込んでいるようでした。結実さんは最初から良い印象を抱きませんでした。

ミサトちゃんはうちの娘みたいなもん

さらに嫌なことに、彼ママもミサトのことを認めています。せっかく彼の両親と彼の実家で食事ができるとドキドキしていたのに、どうしてそこにただの幼馴染のミサトがいるのでしょうか?

「ごめんね~。ミサトちゃんはうちの娘みたいなもんだから~」

結実さん以外の全員がミサトの甘えた態度を認めていて、その存在を許しているのです。まるでこの家の末っ子のように愛されている笑顔のミサト。彼、彼ママ、彼パパ、ミサト、結実さんの5人で過ごすうちに違和感はだんだん大きくなります。

ミサトと彼は結婚する約束してたんだよ

ミサトは結実さんの知らない、彼の昔話ばかりをして結実さんを除け者にしようとしてきます。あまりにもあからさまなミサトの行動なのに、誰も結実さんを気遣ってはくれません。

さらに話題も、ミサトと彼が昔結婚の約束をしていたなんて聞きたくないものになっていきます。ミサトが彼に好意を持っているのはバレバレ。彼にその気がないのだけが救いですが、幼馴染ともなれば関係を断ち切ってというのも難しいでしょう。

「彼に近づかないで!」それはこっちのセリフ

結実さんとミサトが2人きりになった瞬間、ミサトは「彼に近づかないで!」と、これまでに見せたことのない厳しい表情で言ってきます。

「それはこっちのセリフ!」と言い返したい結実さんでしたが、ここで大きな声を上げても結実さんの味方になってくれる人はいないだろうなとグッと我慢をしました。

彼が「いつも彼女を実家に連れてくると別れてしまう」と言っていたのは、ミサトが原因なんだろうな~と思わざるをえないのでした。確かに、この幼馴染がいる限り彼の実家で嫌な気分にならないのは難しそうです。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶


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