これはお恥ずかしい話ではありますが、私が実際に経験した不倫のお話です。
これを読んでいるあなたは、「まさか私は不倫なんてしない」と思っていませんか?
私もそう思っていた人間の1人です。しかし不倫は沼のように、1回足を取られるとなかなか放してくれません。
戒めを込めて、私の経験をお話しできればと思います。
画像: ftnews.jp
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いいなと思っていた彼…声をかけてきたのは向こうからだったのに

私は都内の病院で働いている看護師でした。
異動したばかりでしたが、何かと気にかけてくれる先輩Sさんのおかげで、職場に溶け込むのも早かったと思います。
Sさんは看護師ではなく、医療機器のメンテナンスを行う技師さん。新しい部署は機械を多く使用するところだったので、Sさんに頼る場面は多かったです。

異動後1ヶ月が経ち、職場の方達が私の歓迎会を開いてくれました。
お酒も料理もほどほどに楽しんでお開きになった頃、Sさんがバーに連れて行ってくれたのです。
仕事ができて頼りになるSさんに、私は好意を寄せていました。それにSさんも気が付いていたのでしょう。
バーで告白され、そのままホテルに。交際がスタートし、私は幸せいっぱいでした。

恋は盲目! 両思いだと思うとやめられない

しかし、幸せはそう続きませんでした。
同僚から、Sさんは既婚者であると聞かされたのです。しかも小さな娘さんまでいるそう。私は目の前が真っ暗になりました。
すぐSさんに確認すると、彼はあっさり事実だと認めました。
「でも君が好きなのは本当だ。ずっと一緒にいたいと思っている。騙したのは悪かったけど、嫁とはもうずっとレスだし恋愛感情もない。別れないでほしい」
Sさんは必死なように見えました。まだ私は彼への恋愛感情が残っていて、無下にあしらうことはできませんでした。

その後、私は不倫での慰謝料の金額や、裁判のことを調べまくりました。不倫の慰謝料は最大で300万。到底払える金額ではありません。しかしSさんからくる電話やLINEで、そんな心配はすっ飛んでしまうほど、私は彼に夢中でした。
心のどこかでだめだとしっかり理解しているのに、彼から求められると拒めません。
麻薬やタバコと同じように、ダメであることはしっかり理解しているけど手が勝手に動いてしまう、やめたらおかしくなってしまうような、そんな感覚でした。

私が不倫から抜け出せたきっかけ

1年ほど、Sさんと時間を過ごしました。
仕事終わりに居酒屋に行ったり、たまには旅行に行ったり、奥さんとお子さんに悪いと思いながらダラダラと関係を続けてしまったのです。
Sさんはことある毎に「離婚するから待ってて」と言いました。

そして私は気が付きます。離婚する気はないだろうと。
冷静に考えると「離婚するする詐欺」が、何の動きもなく1年も続くことはあり得ません。
考えればすぐわかることですが、脳内がお花畑でいつかSさんと一緒になれると考えていた私は、この事実に気がつくまで1年かかりました。

そこで私は、もう1度不倫の慰謝料を請求された場合に払う金額と、払うシミュレーションをしてみました。
消費者金融にでも手を出さないと払えない金額を見て、私はゆっくりと冷静さを取り戻していきます。
そして、Sさんを「私が消費者金融に手を出さないといけなくなるように仕向けた詐欺師」だと思い込むようにしたのです。これが意外と効果があって、Sさんに対する恋愛感情がスッと消え、嫌悪感に少しずつ変わっていきました。

こうして、私は不倫から足を洗うことができました。
しかし、奥さんやお子さんに心の傷を負わせてしまったのは事実です。
してしまったことは取り戻せませんが、もう二度とこのようなことにならないように生きていこうと思います。

ftnコラムニスト:うしさん

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