あなたには夢中になれる「推し」がいますか?これはまだ「推し」という言葉が浸透していなかった時代に、噓のようで本当に起こった「推し」とのお話です。
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熱狂的な追っかけでした

若かった頃、当時駆け出し中の、あるバンドの追っかけをしていました。

ツアーがあれば給料をつぎ込み、全部行くのは当たり前。チェキやグッズ販売で何万も使ったり…命を捧げていたと言っても過言ではないかもしれません(笑)

嘘でしょ…憧れの彼と…

バンドの中でもギターのAが私の推しでした。いや、恥ずかしながら彼に恋をしていたんです。彼のバンドのライブは、客との距離がとても近かった。彼の手に触れた瞬間、本気で好きになってしまったんです…。

どうにかしてAと繋がりたい!ダメ元で彼のSNSに「今日のライブも最高でした。少しでもいいから会えませんか?」とメッセージを送信。すると驚いたことに「ファンの子?今から来れる?」と彼から返信が!すぐに近くのバーで合流し、Aに誘われるままホテルへ向かったんです。

匂わせ投稿してしまい、フルボッコ!

朝になったら彼はいませんでしたが、夢のような時間を過ごした私。これで終われば良かったのに、嬉しさのあまり、SNSに昨夜の出来事をそれとなく投稿してしまいました。

すると「Aはこんなブサイクがいいの?趣味悪w」「即行ポイ捨てw」などと私のアカウントにファンから総攻撃!ファンサイトに私の本名や、顔写真まで晒される始末。今の時代だったら、もっと恐ろしいことになっていたでしょうね。

もちろんAとはそれっきり。当たり前ですが、他のファンにも手を出しまくっていたようです。それ以降、ライブに行くこと自体なくなりましたが、憧れの彼と過ごしたあの夜は人生の絶頂でしたね。結婚出産した今では、もうこんな夢物語は起こりえませんから(笑)

ftnコラムニスト:はぴまる


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