不倫関係というのは誰にも知られたくないですし、相手を選ぶ際にも配偶者とは何の関わりもない人を選ぶのが当たり前ですよね。
今回は全く関わりがないと思っていた相手が、実は旦那と繋がりがある人だとわかってしまったFさんのお話です。
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初めての不倫

Fさんは今まで旦那さんとしかお付き合いをしたことがない主婦。友達に誘われて参加した飲み会で一人の男性(バツイチ)と出会い、迫られるがままに関係を結んでしまったそうです。

最初は男性からグイグイ来られて不倫関係になったものの、Fさんは旦那さん以外の人と恋をするのは初めて。それゆえにのめり込んでしまい、関係はズルズルと続きました。
その男性はFさんの旦那さんと同い年で、2人とも地元の高校を出ているということに少し警戒しましたが、通っていた高校が違うので知り合いではないだろうと安心していたそうです。

友人のお墓参り

ある日Fさんの旦那さんが、「中学の頃の同級生が亡くなったので、お葬式に行ってくる」と言って出かけました。随分若くして亡くなったのだと思いながら、Fさんはそのまま旦那さんを見送りました。

そしてそれからしばらくして、Fさんの旦那さんは「同級生の納骨が終わったから、月命日にお墓参りに行く」と言い、今度はFさんを連れて同じ市内の墓地へ。Fさんは何も考えることなくただお花を買って旦那さんについていきました。

お墓の前にいたのは・・・

Fさん夫婦が亡き同級生が眠る墓地に到着したとき、Fさんは駐車場に見たことのある車が停まっているのに気づきました。

それはまさしく、現在不倫関係が進行中の彼の車。「まさか…まあ、この墓地は広いからバッタリ会うことはないよね」とすっかり油断していたFさん。

「〇〇!お前も来てたんだ」
旦那さんと友人のお墓に向かっていると、ふいに旦那さんが声を上げました。信じたくはありませんが、〇〇は不倫相手の彼の名字。Fさんはおそるおそる、旦那さんが声をかけた相手を確認しました。

「あ…!」
旦那さんの友人のお墓の前にいたのは、まさしくFさんの不倫相手。目が合った瞬間、2人とも血の気が引いたそうです。旦那さんはそんなこともつゆ知らず、彼に話しかけます。
「久しぶりだなー!あ、俺結婚したんだ。嫁連れてきた」
「ああ…こんにちは」
不倫相手の彼は複雑そうな表情で、Fさんに会釈。Fさんもぎこちなく挨拶をしました。

まさかの同級生

「中学の同級生の〇〇だよ、高校は違うけど」
「そうなんだ…」
まさか中学の同級生だったとは…。旦那さんと彼が同時に存在する場所で、Fさんは平常心を装ってお墓にお花とお線香を供えました。

彼と旦那さんは少し近況報告をし合い、「久しぶりだしどこかで少し話そう」という旦那さんに「ごめん、これから用事があるんだ」と告げて立ち去る彼。去り際にFさんの方をチラッと見て、彼は車に乗り込みました。

その後、不倫相手の彼からは「同級生の嫁だとは思わなかった。△△(旦那さん)は良い奴だから、悲しませるようなことはしたくない」というLINEが。

Fさんの初めての不倫は、そこであっけなく幕を下ろしました。さすがに同級生の妻は奪えない、という彼なりの友情だったのでしょう。

旦那さんが生まれ育った町で不倫をする場合、相手が旦那と繋がりがないか念入りに調べておいた方が良いですね。もちろん不倫は良くないことなので、できればしないのが一番ですが。

ftnコラムニスト:緑子

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