心の中で何かを信じるのは自由ですが、自分が信仰するものに周囲を巻き込んでしまっては友達や家族を失うことにもなりかねません。でもそういう場合って、本人は良かれと思ってしているので厄介なんですよね……。
今回は姑の信仰心に巻き込まれて迷惑を掛けられたエピソードを筆者の友人のY子に聞きました。
画像: ftnews.jp
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離れて住む夫の両親に子どもの写真を送ってあげたら……

Y子は都内在住の主婦です。夫の両親は東北に住んでいるので、コロナ禍ではなかなか会いに行くこともできません。
それを気の毒に思ったY子は、子どもたちの写真を印刷して時々義実家に郵送してあげていました。写真共有アプリなどを使いこなせない姑と舅は毎回大喜び!
Y子も「そんなに喜んでくれるなんて……送ってよかった」と思っていたそうです。

家族写真をリクエストする姑

ある日、写真のお礼に電話をかけてきた姑から、「次に写真を送ってくれる時は、子どもたちだけじゃなくてあなたと息子も写った家族全員の写真がほしい」と言われました。

理由を聞くと「家族全員で仲良くしている姿を見たいから」とのこと。そういうものなのかな?と思い、Y子はわざわざ家族全員でポートレートを撮って、それを姑に送ってあげました。

姑から返送されてきたものは……?!

しばらくして、姑から1通の封筒が届きました。「このあいだの写真のお礼かな?」と思ってY子が開封すると、そこには予想外の光景が。
先日送ってあげた家族のポートレートが怪しげな祭壇に祭られており、その様子を撮影した写真が入っていたのです!

「何これ?!」とビックリするY子。同封されていた姑からの手紙を読むと、衝撃の事実が発覚します。
なんと、姑が家族写真をほしがったのは、姑が信仰するカルト宗教の行事に使うため。家族の平和を祈って宗教の祭壇に祭ってもらってきたと言うのです。
得体の知れない宗教に自分や子どもたちの写真が使われているのかと思うと、Y子は本当にゾッとしたそうです。

姑が逆ギレ!

その夜、帰宅した夫にすぐ事情を話し、姑に抗議してもらいました。
しかし姑は「あなたたちの幸せのためなのに!」「今さら祭壇から下ろすなんてバチが当たる!」と半狂乱で逆ギレ。

結局、夫が「写真を使い続けるならもう2度とうちの子どもたちには会わせない!」と言い放ったことで、やっと折れてくれたそうです……。

もちろんY子はそれ以来義実家に写真を送ることはしていません。今まで送った写真も残らず返してもらったとのことです。

いくら姑でも、安易に子どもの写真を渡すのは危険なことなのかもしれませんね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの

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