大人にとってはただのぬいぐるみでも、子どもにとっては大切な宝物であり、友人でもあります。今回は、忘れかけていた子どもの頃の純粋な心を思い出すような優しいエピソードを筆者の親戚に聞きました♡
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増えていくぬいぐるみに内心うんざり

親戚の子どもは4歳の男の子。動物が大好きで、ゾウやキリンなどたくさんのぬいぐるみを持っています。祖父母が買い与えることもあり、いつもオモチャ置き場には何体ものぬいぐるみが置かれていました。

大変なのは掃除の時です。いちいち全部ぬいぐるみを移動させて掃除機をかけないといけないため、親戚は内心「こんなにいらないでしょ……どれも似たようなぬいぐるみだし」とうんざりしていたそうです。

ついつい乱暴に扱ってしまい……

その日は午後から来客の予定があり、親戚は朝から慌しく掃除していました。
息子のオモチャ置き場のぬいぐるみを移動させるときも、普段より荒っぽくなってしまっていたようです。

何体かのぬいぐるみがコロコロと床に転がってしまい、それを適当に拾い上げて近くのソファーにポイっと投げたところ、その様子を見ていた息子に思わぬ言葉を掛けられます。

息子の発言にハッとさせられる母

「ママ!そんな持ち方したら痛くてかわいそうだよ。頭じゃなくてちゃんと手をつないであげてほしい……ママだって急に頭を掴まれたらイヤでしょ?お友達だって一緒だよ!」

息子はたどたどしい言葉で親戚にそう告げました。
その言葉を聞いて、親戚は「この子にとって、ぬいぐるみはただのぬいぐるみではなくて、『お友達』なんだ……!」とハッとしたそうです。

大人にとってはどれも同じように見えるぬいぐるみですが、息子は1体1体に名前をつけて、「これはバーバが買ってくれたお友達」「これは水族館でパパが買ってくれたお友達」というふうに、買ってもらった思い出とともに大切にしていることが分かり、乱暴に扱ったことを親戚は後悔しました。

まとめ

その後ちゃんと息子に謝って、それからは掃除の時にぬいぐるみを安全な場所に移動させるのは息子の役割になったそうです。

なかなか難しいときもありますが、些細なことでもできるだけ子どもの声に耳を傾けて、瑞々しい感性を大切にできるようにしたいですね♡

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの

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