クラス替えで新しい環境になると、まだ人間関係がぎこちなくてトラブルが起こることも。
筆者が体験した息子とそのクラスメイト、そしてその保護者との、ちょっとモヤっとするエピソードをご紹介します。
画像: 「やっていないなら謝らなくていい」が教育方針?! 子どものケンカで【我が子の非を認めない親】に絶句

担任からの電話

3年生の息子S太は、4月のクラス替えで「仲良しと離れちゃった」と意気消沈していました。

そんなある日、担任の先生から放課後に電話がかかってきて、「息子さんがクラスメイトとケンカしたのですが、解決できていない」と言うのです。

ケンカでの行き違い

「S太くんは押されたと言っているが、相手の子は押してないと言うんです。S太くんも泣き出して、いつまでも平行線なので、また明日話を聞きます」とのこと。

子ども同士のケンカで、思い込みや意地を張ることもあるだろうし、大した問題ではないと個人的には思いました。

その後帰宅した息子から話を聞くと、どうやら息子が「押された」と言っていたのは「後ろから肩を掴まれた」ことだったと判明。それなら相手の子が「押してない」と言うのも無理はありません。

次から、間違いや思い込みに気づいたらすぐに訂正すること、嫌なことは嫌だとすぐに相手に伝えることを私は息子に伝え、話し合った内容を担任の先生への報告として連絡帳に書き、翌朝、息子に持たせました。

我が子が嘘つき扱いに

学校では、誤解を踏まえたうえで話し合い、解決したようでしたが、子どもたちが帰宅した後、また担任の先生から電話がありました。

相手の親御さんから電話が来て「うちの子は何もやっていない。S太くんが嘘をついている」と言っているとのこと。

「押された」というのは勘違いで申し訳なかったのですが、肩を掴まれたのが嫌でケンカに発展したと理解していました。そのため「何もやっていない」は言い過ぎのように思えましたが、相手の保護者の次の言葉にさらに驚きました。

「先生ごめんなさいね。うちは『やってないなら謝らなくていい』という教育方針なんですよ」と、強い口調で言われたと言うのです。

子どもと向き合いたい

子ども同士で学校で解決しているので、これ以上何も言う必要はないと判断した私。

しかし、子ども同士のケンカで、我が子と相手の子の言っていることが違う場合、相手の子の方を嘘だと決めつける相手の保護者にモヤッとした気分は残りました。

また、「なぜ誤解が生じていると思う?」というところまで、子どもに寄り添い、対話できる親でありたいと思ったのでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。

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