自分の身と赤ちゃんを守るためにある「マタニティマーク」。今回は、そんなマタニティマークにまつわるエピソードをご紹介します。
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電車通勤は地獄

これは友人Aさんが妊娠していた時の話です。第1子の妊娠が分かった後、産休ギリギリまで働こうと決めていたAさん。

しかし、現実はそう甘くありません。Aさんは電車通勤。毎日、1時間弱ほど満員電車に揺られ、通勤しなくてはいけませんでした。悪阻もそれなりにあり、吐き気を催したりすることもしばしば。

そこで、「何かあった時、自分が妊婦だと気付いてもらうため」と思い、マタニティマークをバッグに付けることにしました。

マタニティーマークのイメージ

しかし、本当は付けることに躊躇いがありました。なぜなら、友人がマタニティマークを付けていた時、見知らぬ人から「妊娠って病気じゃないでしょ」「ただの幸せアピール」などと言われていたのを目にしたから。

自分も他人から同じように思われるのが、Aさんは不安でなりませんでした。

手助けしてくれる人がいる事実

ある日、いつもと同じように満員電車に揺られていたAさん。すると突然、急激なお腹の痛みに襲われます。とにかく座ろうと思ったAさんでしたが、なかなか声をあげることができず、誰も席を譲ってくれる様子はありません。

「もう倒れそう……」そう思った時、1人の高校生が、優先席で居眠りをしている男性に声をかけます。「この女性に席を譲っていただけませんか? 」そう言われ、席を立った男性に、高校生はお礼を言いました。

そしてAさんに「自分と赤ちゃんを大切にしてください」と、高校生はマタニティマークを見ながら、優先席に座るように促してくれたのです。

「あの時マタニティマークを付けていなかったら、どうなっていたか……」と振り返るAさん。他人から心無いことを言われることもあるかもしれませんが、自分にとって何が一番大切なのかを考えて、妊婦さんにはマタニティマークを活用してほしいと思います。

ftnコラムニスト:はぴまる

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