今一緒に暮らしている母親は自分の本当の母親ではない!?父の不倫相手が私の本当の母親?
えぇ!?どういうこと?という話。
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平和だった頃の家

うちは父も母もそれなりの家柄で、私は裕福な家庭で何不自由なく育った。父方の祖父母も、母方の祖父母も、私をとてもかわいがってくれていたし、特に父の溺愛っぷりには呆れるほどだったが、とにかく私は幸せな暮らしをしていたんだ。

真実を知るまでは。

隠された真実

ある日、母方の祖父母の家に親戚の集まりで行った時に問題が起きた。最初は何で揉めていたのか分からなかったけど、突然、
「もう家族ごっこはうんざりよ!」
と、母が大声を上げて泣き出した。そんな取り乱した母を初めて見た私は、心配になって部屋を覗きに行こうとした。すると、
「いつまで私はあの子の母親役をしなくちゃいけないのよ!」
と、いう母の声が聞こえ、私はその場に立ちすくんでしまった。

私の出生の秘密

ドアの前に呆然と立つ私に気づいた父は、私を別室に連れて行って、「実はお前に隠していたことがある」と言った。父の話ではこうだ。
母との結婚前に付き合っていた女性がいて、その女性との間にできたのが私だという。しかし家柄的に結婚できなかった父と私の産みの母親。しかし、結婚が決まっていた今の母は子供が出来ない身体だった。
そこで今の母は私を養子として迎え入れることを決意し、その代わりに私の産みの母親との関係を半強制的に清算させたのだという。

父が愛した女性

父は結婚後も私の産みの親の事を愛していた。けれど自分の意気地なさから、どうしても家柄を捨てられなかったのだという。
「あの時に俺が、家を捨てて彼女と一緒になっていれば、誰も傷付かなかったんだ」と、父は涙ながらに話した。

悲しき末路

大きな穴となったほつれを無理やり繋いだほころびは、どんどん広がって行き、今回の話に至ったようだ。母は今でも別の女性に愛情を注ぎ続ける父親の娘…つまり私の『母親役』をすることに疲れたのだろうと父は言っていた。
結局、2人は離婚することになったのだが、私は今後どうしたらいいのだろう。誰を母親と思えばいいのだろう…。

ftnコラムニスト:アッキーム

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