現在はブラシを使ったり、そのまま直塗りしたりする人も多いですね。いったい「紅差し指」はどんなときに使う指でしょうか。
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口紅を取る時に使う指

「紅差し指」は「べにさしゆび」と読みます。口紅を取ってつける指、薬指のことをいいました。

江戸時代の口紅は紅猪口(べにちょこ)といい、お酒のお猪口や小皿などの裏に紅を塗りつけて乾燥させた状態で販売されていました。使う時には薬指でお猪口の縁から溶くようにして唇に塗りました。使い終わった後は変色しないように、裏返して伏せた状態で保管したということです。

どうして薬指を使ったの?

なぜ薬指を口紅を塗る時に使ったのでしょうか。薬指は他の指とくらべて動きが悪く、使われる回数が少ないことから清潔だと思われていたようです。そのため、粉薬を混ぜる時や口紅を塗る時に使われたのではないかといわれています。

また、力が入りにくいため繊細な唇を傷めにくいと思われたのかもしれませんね。現在ではクリームチークやグロスを指に取ったり、アイシャドウを指でぼかしたりするくらいしかありませんね。試しに紅差し指で挑戦してみてはいかがでしょうか。

writer:海辺のつばくろ


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