筆者の話です。
近所の人が実家の畑から野菜を取っていく姿を見て、私は思わず目を疑いました。
「それって勝手に取っていいの?」そう感じた出来事の裏には、意外な関係があって──。
近所の人が実家の畑から野菜を取っていく姿を見て、私は思わず目を疑いました。
「それって勝手に取っていいの?」そう感じた出来事の裏には、意外な関係があって──。
畑のパセリ
休日に実家で過ごしていた日のことです。
「パセリもらうよー」
窓の外を見ると、近所の人が畑の前でそう声をかけていました。
実家の前には母が手入れをしている家庭菜園があり、声はそこから聞こえてきました。
その日は母も父も外出中。
家には私しかおらず、カーテン越しにどうこたえようか迷っていました。
すると、返事をする人はいないのに、その人は慣れた様子でパセリを摘み取り、そのまま帰っていったのです。
「えっ、それって勝手に取っていいの?」
近所付き合いがあるとはいえ、人の畑の野菜を持って帰る光景に驚いてしまったのです。
消えぬ疑問
夕方、母が帰宅すると私はすぐに昼間の出来事を話しました。
「あの人、パセリ取って帰ったよ」
すると母は驚く様子もなく、
「いいんよ」
と笑っただけでした。
それからも何となく気になりながら過ごしていました。
そんなある日、夕飯の支度をしていた時のことです。
母が突然、
「大根もらってくるわ」
と言って外へ出ていきました。