不妊治療に悩む日々、親戚の葬儀での悲劇
私は結婚後、なかなか子供に恵まれず、精神的にも肉体的にも負担の大きい不妊治療を続けていました。気がつけば年齢も40歳目前となり、焦りと不安で心が押しつぶされそうな日々を送っていたのです。そんな私の状況を、夫は誰よりも理解し、優しく支えてくれていました。
ある日、夫の親族に不幸があり、夫婦で葬儀に参列することになりました。事件が起きたのは、お通夜の後の通夜振る舞い(会食)の席でのことです。
お酒が入ってすっかり気が大きくなった義父が、親戚一同が揃っている前で、突然大きな声で信じられない言葉を放ちました。
「おい、うちの嫁は孫も産めないんだからさ。そのぶん、あいつに葬儀の雑用や親戚の世話を全部やらせればいいんだよ!」
不妊に悩む私のプライドをズタズタに引き裂き、まるで「孫を産まない嫁は底辺の扱いでお急ぎの雑用係でいい」と言わんばかりの冷酷な暴言でした。私はショックのあまり頭が真っ白になり、その場で涙をこらえるのが精一杯でした。
激怒した夫の決断!「人の気持ちがわからないのか!」
親戚たちも気まずそうに静まり返る中、その言葉に誰よりも激怒したのは、私の隣にいた夫でした。
夫はガタッと勢いよく椅子を蹴立てて立ち上がると、義父に向かって凄まじい怒声を浴びせたのです。
「この場で酔ってるからって、言って良い事と悪い事がわからないのか! 人の気持ちがわからないのか! 二度とそんな口で俺たちに話しかけるな!」
それは親戚一同が凍りつくほどの、盛大な親子喧嘩の幕開けでした。義父は顔を真っ赤にして怒鳴り返してきましたが、夫の怒りは収まりません。夫は私の手を強く引くと、「こんな奴らのところに、一秒だっている必要はない。帰るぞ」と言い、なんとそのまま葬儀への参列を放棄して連れ帰ってくれたのです。
帰りの車中で、夫は悔し涙を流しながら私に謝ってくれました。そしてその日を境に、夫は「あんな最低な親とは、もう一生関わらない」と宣言し、義実家との連絡を完全に断ち切ってくれました。