「消防車は赤」年少の息子が描いた“青い消防車”を否定され、不安に押しつぶされそうだった母。しかし、担任が変わった春、新しい先生が放った一言に涙が止まらなくなります。関わる大人によって変わる「正解」の形。母として一番大切なことに気づかされた筆者の友人のエピソードです。
「素敵」と言われた青い消防車
でも年中で担任が変わり、再び絵を描く機会があった時のことです。
先生から、息子がまた青い消防車を描いていたと聞きました。
また否定されると身構えた私に、新しい先生は笑顔で
「青の消防車、すごく素敵!」
と受け止めてくれたのです。
その話を聞いた時、胸の奥がじんわり熱くなりました。
いちばん救われたのは私だった
同じ「青い消防車」なのに、ある時は修正の対象になり、ある時は「素敵」になる。 関わる大人の見方ひとつで、子どもの個性というものは、これほどまでに見え方が変わるのだと痛感しました。
不安の正体は、息子自身ではなく、私の中にあった「普通」、「こうあるべき」という固定観念でした。「消防車は赤」という一般的な正解に、私自身が誰よりもしがみついていただけだったのです。
「素敵」と言ってくれた先生のひと言で、私は目が覚める思いでした。 これからは世間の“正解”に無理やり当てはめるのではなく、息子が見ている世界を、そのまま丸ごと大切にしてあげたい。
そう思えたことで、いちばん救われたのは、母親である私自身だったのだと思います。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年4月】
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※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。