介護施設の利用者様からお聞きした、お孫さんへの接し方を深く悔やむエピソードです。同居するお孫さんが母親に叱られるのを「かわいそう」と不憫に思い、何でも言う事を聞いて甘やかしてきたお祖母様。しかしお孫さんが20歳になった今、取り返しのつかない事態に……。良かれと思った行動が招いた後悔と将来への不安を抱える切実な実話をご紹介します。
娘の厳しい躾と、孫を庇う祖母
介護施設で出会った70代の女性利用者様。その方は、娘さん夫婦とお孫さんと同居されていました。
娘さんは「しっかりした大人になってほしい」という思いから、幼いお孫さんに対して厳しく躾をしていました。悪いことをすればきちんと叱る。それは親としての深い愛情でした。しかし、傍で見守るお祖母様にとって、泣きじゃくる孫の姿は胸が締め付けられるほど不憫に映ったのです。
かわいそうという思いからの過剰な甘やかし
「そんなに厳しくしなくても……」とつい娘さんをたしなめ、泣いているお孫さんを庇っては、こっそりお菓子をあげたり、要求を何でも聞いてあげたりしてしまったのです。
その時の彼女にとっては、孫を笑顔にすることが最優先でした。娘さんの教育方針を遮るように、お祖母様は過剰にお孫さんを甘やかし続けてしまいました。