在宅ワークは「ほぼ無職」という先入観
在宅ワーク。通勤時間はゼロ、人間関係のストレスも最小限。けれど、一歩家の中に入れば「家にいる=暇」という根深い先入観に晒されることがあります。
そうした中で、フリーランス仲間のA子も似たような思いをしたことがあるといいます。A子は夫の転勤のために出身地から遠い地方に引っ越し。キャリアについて思い悩み、試行錯誤の末、Webライターとしての道を拓きました。
完全在宅での仕事であるものの、収入は20万円ほどで、多くの会社員と同じくらいの収入を得ています。また、就業時間も週5で1日あたり8時間前後。
そうした中で、義実家に行った際、夫婦の家事分担についての話に偶然なりました。A子は「家事は基本的に半々にしていますが、子どももいないし、あまり細かくは決めてないですよ」と、義母に伝えました。すると、「あなた、家にずっといるじゃない! 主婦なんだから家事やりなさいよ。若い夫婦では家事の分担が増えていると話題になってるけど、それは共働きの家の話よ」と注意を受けました。
A子は「お義母さん、私も働いてるんですよ。仕事で忙しくて」と伝えると、義母に「仕事っていったって、家にいるじゃない」と一蹴される始末。
どうやら、義母の中には「在宅ワーク=内職」という固定観念があり、時給数十円、よくて数百円のイメージなのです。まさか、自宅に居ながらにして、会社員程度の収入を得られるとは想像もできないよう……。
義母は60代半ば。今も現役で外へ働きに出るバリバリの「外勤派」です。それゆえに、「家でする仕事は負担が少ない」という思い込みは強固でした。
義母のもとに、夫とともに旅行のお土産を渡しに行った際には、「A子さんは主婦で、旅行にも連れて行ってもらえていいわね」とチクリ。
自分で稼いだお金で楽しんでいる旅行ですら、夫の稼ぎで養われている「専業主婦のご褒美」に変換されてしまう……。働いているのに「無職」扱いされる悲しみが、A子さんの心には澱のように溜まっていました。