筆者の話です。
電車内で聞こえてきた女性たちの会話に、思わずクスッとしたことがありました。
けれど、その瞬間ふと自分のことが頭に浮かんで──。
電車内で聞こえてきた女性たちの会話に、思わずクスッとしたことがありました。
けれど、その瞬間ふと自分のことが頭に浮かんで──。
聞こえる声
「それ全部聞こえてる……」
ラッシュの時間帯が落ち着いた昼前の電車。
近くの座席から女性たちの会話がはっきりと耳に入ってきました。
職場の人の話や日常の出来事が、次々と話題に上がっていきます。
車内はそれほど混雑しておらず、座席の間にも少し余裕がありました。
その分、声は遮られることなく広がり、自然と内容が耳に入ってきます。
聞くつもりはなかったのに、まるで井戸端会議をそばで聞いているような感覚になりました。
止まらぬ話
女性たちは楽しそうに話し続けていて、話題が途切れる様子はありません。
笑い声も交じりながら、会話はさらに盛り上がっていきます。
その様子を見て、ふと周囲に目を向けると、近くに座っている乗客がちらちらと視線を向けていました。
スマートフォンから顔を上げて様子をうかがう人や、少しだけ眉をひそめる人の姿も見えます。
車内に大きな音があるわけではないからこそ、その声がよりはっきりと浮かび上がっていました。
空気がわずかにざわついているように感じながらも、会話は変わらず続いていきます。