筆者の話です。
近所のおばさまたちと参加していたソフトバレーで、思いがけないハプニングが起きました。
誰にも気づかれていないと思っていたのですが──。
近所のおばさまたちと参加していたソフトバレーで、思いがけないハプニングが起きました。
誰にも気づかれていないと思っていたのですが──。
突然の音
「バリッ!」
レシーブをしようと前に出た瞬間、体育館に乾いた音が響きました。
思わず動きが止まります。
このサークルは、近所のおばさまたちが集まる気軽な集まりで、バレー半分、おしゃべり半分。
笑い声が絶えない、ゆるやかな空気が流れていました。
そんな中での、あまりにも場違いな音でした。
まさかと思いながらそっと確認すると、ズボンの股が見事に裂けています。
一瞬、頭が真っ白になりました。
何事もなく
周りの様子をそっと見まわしました。
けれど、誰もこちらを見ておらず、表情も変わっていません。
ボールを追う声や、軽い雑談がそのまま続いていました。
「ちょっと家に帰ってきますね」
できるだけ普段通りを装って声をかけ、その場を離れます。
家に戻ると、急いで着替えを済ませました。
鏡に映る自分を見て、ようやく状況を実感します。
恥ずかしさを押し込めたまま、再び体育館へ戻りました。
戻ってみると、さっきと変わらない空気が広がっています。
誰も何も触れてこないし、視線も変わらない。
「気づかれていないんだ」と胸をなでおろしました。
それでも、あの音の大きさを思い返すと、本当に誰も気づいていなかったのかと、どこか引っかかる気持ちも残っていました。