子どもが成長するにつれ、親の目の届かない場所での人間関係が増えていきます。親として、どこまで介入していいものか、距離感に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
鮮やかな解決
ベテランである担任の先生の対応は、驚くほど見事でした。
息子の名前を出さず、Aくんに対し「お友達の物を壊してしまった心当たりはないかな?」と優しく、かつ核心を突く問いかけをしてくれたのです。
先生のプロの眼差しに、Aくんも隠し通せないと悟ったのでしょう。
素直に非を認め、自ら息子の元に謝罪に来てくれました。
子どもの自尊心を守りつつ反省を促すという、まさに鮮やかな「教育のプロ」の仕事でした。
親としての勇気
「ママ、Aくんと仲直りできたよ!」
帰ってくるなり、そう言って玄関でランドセルを放り出した時の、雲が晴れたような笑顔。
筆箱は元通りにはなりませんが、どこかスッキリした様子の息子を見て、心からホッとしました。
私だけの力では、息子に我慢を強いるか、余計な火種を撒いていたかもしれません。
これからもきっと、成長する上で数々の悩みにぶつかることでしょう。
そのたびに親の私も迷うことがあると思います。
代わってあげることはできませんが、支えてくれる周囲の人の存在に感謝しながら、広い目で子どもを見守る大切さを忘れずにいたいものです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。