子どもが成長するにつれ、親の目の届かない場所での人間関係が増えていきます。親として、どこまで介入していいものか、距離感に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
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小学生のトラブル

ある日の放課後、小学1年生の息子が少し沈んだ顔で帰宅しました。
聞くと、筆箱を友達のAくんに壊されたというのです。

それは、息子が小学校に入学した際、祖父母が贈ってくれたもの。
息子は「6年生になるまで大事に使う!」と宣言し、実際とても丁寧に扱っていました。

ショックだったのは、壊されたこと以上に、Aくんの言葉でした。
謝罪もなく、「テープでくっつければ?」と半笑いで言われたというのです。

さらに「先生に言うなよ」と口止めまでされたらしく……。

親としてはすぐにでも相手の親御さんや学校の先生に相談したいくらいでしたが、Aくんと息子が仲良しなのも事実。
息子は「友達を裏切るようで言えない」という葛藤を抱えていました。

幼い胸の葛藤

夕食の箸がなかなか進まず、何度も筆箱に目をやっては溜息をつく息子。
小さな胸の中で、「チクったと思われたくない」と悩み、怒りと友情がぐちゃぐちゃに混ざり合っているのが見て取れました。

親としてどういう対応をすべきか悩みましたが、直接相手の親に連絡すると、角が立つリスクや、息子がさらに責められる可能性もあります。

悩み抜いた末、私は連絡帳に事実をそのまま記すことにしました。

息子の「友達を裏切りたくない」という切実な願いを添え、あえて担任の先生に判断を仰ぐという、一歩引いた決断をしたのです。