筆者自身の体験です。
父の定年を祝う、ささやかな家族の集まりの席でのことでした。父は少し照れくさそうにグラスを手にし、私と夫もお祝いの気持ちで席につきます。大げさなことはせず、人生の一区切りを家族で静かに分かち合う、そんな時間でした。
そのとき、母が差し出した一通の封筒に、私は思いがけず手を止めることになったのです。

今までありがとう