親しい友人との再会は、日々の忙しさを忘れさせてくれる大切な時間ですよね。でも、お互いの環境や価値観が変わる中で、ふと寂しさを覚えてしまうこともあるようです。今回は、筆者の友人(A子)の体験談をお届けします。
「大人だけ」のご褒美ランチ
最近、大学時代の友人M美と、数年ぶりにランチをすることになりました。
お互い今は子育ての真っ最中ですが、幸いその日はどちらも夫が子どもを見てくれることに。
「久しぶりに大人だけでゆっくりしようね!」というM美の言葉が何より嬉しくて、私は落ち着いたレストランを予約しました。
小学生の息子2人を育てる毎日は慌ただしく、自分のことはいつも後回し。
「母親」という肩書きを一時だけでも降ろし、ひとりの女性として友人と語り合うことは、私にとって最高のご褒美になるはずでした。
想定外の「同伴者」
しかし当日、店の前に立っていたのは2歳の息子を連れたM美でした。
「急に夫が仕事で呼び出されて。でもキャンセルするのも悪いから連れてきちゃった!」と軽い調子で言われ、正直、言葉を失いました。
連れてくるのは仕方がないけれど、せめて一言、事前に連絡が欲しかった……。
呆然とする私に、M美は「A子だって、小さい子のお世話は懐かしいでしょ?」と悪びれもしません。
その無邪気な言葉に、胸の奥がチクッと痛むのを感じました。
お互いの「今見ている景色」
食事が始まっても、M美はスマホに夢中。
私は椅子の上で暴れるM美の息子を支え、グラスを倒さないよう気を配るばかり。
運ばれてきた料理は冷めきってしまい、味なんて全く分かりませんでした。