それを聞いた瞬間「え! そんなこと、全然知りませんでした」と、Y子ちゃんのママの表情が変わりました。「遅刻しても保育自体には影響がない」と思っていたママにとって、娘が寂しい思いをしていたことは、初めて知る事実だったのです。「お手紙、ちゃんと読み切れていなくて……。教えてくださってありがとうございます」と、ママは小さく肩を落としました。
親子で前向きに登園
それ以来、Y子ちゃんは登園時間に間に合うように。以前は余裕そうだったY子ちゃんのママの朝の表情も、今では「間に合ってよかった」と晴れやかな笑顔に変化しました。
数日後には、「家でも音楽をかけて、楽しく踊るようになりました」と話してくれ、発表会の練習にも参加できるようになり、Y子ちゃん自身も自信がついたように、笑顔が増えていきました。
この出来事は「遅刻=迷惑」ではなく、「園での時間」が子どもにとってどれほど大切かを改めて感じさせるものでした。親に悪気はなくても、園での活動内容を具体的に知らないことで、子どもが戸惑ってしまうことがある。ほんの10分。その時間の裏にある「子どもの経験」を、丁寧に対話して共有し合う。その大切さを知ったことで、親子と園の関係はより強くなれる。そう実感したエピソードでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。