大切な家族が登校できなくなり、伯母として何かできることはないのかと考えていました。けれど、本人はすでに「自分なりの進み方」を見つけていたのかもしれません。ある本をきっかけに、彼女の内側にそっと触れたように感じた、筆者の体験談です。
学校の話題を避けていた
姪が学校に行けなくなって、三か月ほど経った頃。
元気そうに見えるものの、友達や学校の話題になるとふっと表情が曇るので、私は自然とその話題を避けるようになっていました。
ある日、我が家に姉の家族が集まったとき、姪がおもむろに一冊の本を差し出してきました。
「この本、面白いよ。今ハマってるんだ」 それは、意外にも学生が主人公の物語でした。
予想とは違った一冊
彼女が今、どのようなことを考えているのか少しでも知りたくて、私はその本を購入しました。最初は正直なところ、恋愛中心の軽い話だと思っていました。
しかし、その予想はすぐに裏切られたのです。
描かれていたのは、人間関係の難しさや、思い通りに進まない人生への戸惑い。将来への不安や、選択に迷う気持ちが、驚くほどリアルでした。
それは、当時の私が抱えていた「夫婦の問題」や「今後の生活への不安」という、大人ゆえの焦燥感とも深く重なり、あっという間に心を奪われました。
姪もまた、この物語の中に自分の居場所を見つけていたのかもしれない。そう思うと、本を通じて彼女の心に触れたような気がしました。